はじめに
パールバックの「大地(1)」を読みました。
Xで人生観を育むのによいと見たので読んでみました。
所感
著者のパールバックにピューリッツァー賞1、ノーベル文学賞をもたらした本です。
中国を舞台にした本であり、第1部から第4部まであるようです。
有名な本なので、訳者が何人かいらっしゃるようです。私は新居さんという方が訳したものを読みました。
主人公が貧しい農民から地元の大地主になるまでの苦労や葛藤が描かれています。
一度は乞食まで落ちて、苦しい生活を家族に強いることになります。
それでも最後まで畑を耕すことをあきらめず、地元の大地主と言われるまで働きつづけます。
前半は主人公がおかれた状況からの逆転劇が描かれ、後半からは家庭内の争いが描かれています。
読んでみて、色々思うところがあるので雑多に書いてみます。
- とにかく働いて働いて働いて富を築いていくのですが、富を為すにもポイントがあったように感じます。1つ目は地に足をつけて仕事をすることです。不作のため農民から飛脚の仕事に変更し、その日暮らしをします。自分には合わないと感じ、土を耕すことを決意します。いろいろな仕事を試すのはいいですが、やはり自分にあった仕事(楽しめる、夢中になれる)に注力するのがいいのかなと思いました。2つ目は苦しいときにも土地を買い、将来のための投資を忘れなかったことです。仕事が忙しいと今に精一杯で将来のことを考えられません。しかし、忙しい中でも勉強や将来を見据えた行動がやはり大事かなと思いました。
- 最初の奥さんの内助の功がすごいと思いました。主人公が苦労しているときも常に支え続けました。上手にごはんを用意したり、妊娠中でも畑仕事をしたりと寡黙に働き続けました。時代設定が古いので今では考えられない扱いを受けますが、主人公の成功はこの人なくしてなかっただろうと思いました。
- 成功しても悩みの種は尽きないのだと思いました。子どもが生まれるわけなのですが、あまり苦労を知らない状態で育っていきます。途中、乞食をする場面もありますが、ほとんど苦労せずに育っていきます。長男は学者であり、人からどう見られるかという体裁を気にし、次男は商人なのでお金の使い方を気にします。主人公は農民出身でとにかく土を耕してお金を稼いでいく必要があると考えています。考え方に世代間のギャップがよく出ている気がしました。最初は主人公が乗せたレールの上を子どもたちが走っていくわけなのですが、途中で子どもたちの話に主人公はついていけなくなります。これはきっと主人公が新しいことを始めなかったためだと感じています。いつか私にも子どもが何を言っているのか、わからなくなる時が来るのかなと感じました。なるべく、話についていけるように勉強して知見を広げていきたいです。
終わりに
他の部も読んでみたいと思います。次の第2部は子どもたちがメインのお話になるのかなと思います。