「満願」を読んだ

「満願」を読んだ

  • 目次

    最近、米澤穂信の満願を読んだので感想を書いてみました。

    概要

    全6作の短編集です。「死人宿」は、死を覚悟した人々が最後に訪れるという不気味な宿を舞台にした物語です。「万灯」は、ビジネスマンが会社と日本のために必死で戦う姿を描いた物語です。その他にも「夜警」は、新人警察官の死の原因が解き明かしていく物語です。「関守」は、死の真相が喫茶店で語られていく物語です。「満願」は、人を殺めた女の真の動機を明らかにしていく物語です。そして、「柘榴」は、美しい姉妹による狂気を描いた物語です。

    所感

    印象に残ったところを書き留めておきたいと思います。

    • どのお話にも伏線があり、伏線の巧妙さに驚かされました。例えば「死人宿」では、ある宿泊客の特徴に隠された伏線が最後に明らかになり、鳥肌が立ちました。このお話では自殺を図ろうとする人物を見つけ、やめさせようとします。どの宿泊客が自殺しようとしているのかを主人公と一緒に考えながら話を読むことができます。自殺しようとしている人物を見つけるシーンでは、自分自身がその場にいるような緊張感を感じました。

    終わりに

    久しぶりに小説を読みました。また別の作品を読んでみたいと思います。

    こちらから購入できます。

    comments powered by Disqus