ワンダフル・ライフを読みました。
所感
読み切った後味がいい感じではなかったです。
確かに面白いのですが、現実と重ねてしまって苦しいという感情が多いです。
要介護になった妻と介護する夫の二人の生活や過去についての物語が展開されていきます。
介護への解像度がとにかく高いです。とてもリアルに描かれています。
調べてみると著者の丸山さんは、介護経験者のようです。
頸髄損傷者の奥様を30年介護しており、毎晩2度、体位交換のために起きているそうです。
私にとってかなり衝撃的な本でした。
介護について漠然としたイメージを持っていたのですが、想像を絶するほどの大変さに色々と考えされました。
- 自分の大切な人が障害をもってしまったら、死ぬまで介護できるか?
- 自分が障害をもってしまったら、大切な人に介護してもらいたいか?
最初自分が介護する側ばかりを考えていたのですが、よくよく考えたら自分が介護される側になる場合もあると気づきました。
介護される側になって、大切な人の負担になるくらいならば消えたくなるのだろうなと思います
こうして普通に暮らせていることが、本当に奇跡の上で成り立っていると感じます。
終わりに
作中でも出てきた映画はかなり古い映画のようです。