ずっと読んでみたかったので読みました。
所感
・「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉を連想しました。
家族から搾取されている主人公キナコを救い出したのが、高校時代の友人達です。搾取し続ける家族と温かく支え続ける友人達がとても対称的に描かれています。本来の言葉の意味とは違いますが、悪びれもせず使ってくる人もいればそばで支えてくれる人もいるよなと思いました。搾取する側にはならないようにしたいものです。
・村中の祖母さちゑさんの言葉が印象的でした。
ひとというのは最初こそもらう側やけんど、いずれは与える側にならなないかん。いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。
色々とライフステージが変わっていくなかで、今の私には印象的な言葉でした。ライフステージ的にも貰う側から与える側になってきました。今まで貰ってきたものを少しずつ次に渡していけたらなと思いました。
終わりに
展開や結末を何となく予想できても、感動するお話でした。
一方で登場人物の正体がミステリー的な要素もあって、ドキドキしながら読むことができました。